2026.09.07
ベンチャー企業の採用はなぜ難しい?新卒採用で学生に選ばれる採用戦略を解説

「優秀な人材を採用したいのに応募が集まらない」「内定を出しても辞退されてしまう」など、新卒採用で苦戦するベンチャー企業は少なくありません。学生側にも「ベンチャーはやめとけ」という声を聞く機会や、経営の不安定さ・激務といったイメージがあるのも事実です。
こうした不安の多くは情報不足から生まれるものであり、学生の心理を理解して自社の魅力を正しく届けられれば、採用の成果は大きく変わります。
本記事では、ベンチャー企業の新卒採用が難しい理由を整理し、学生に選ばれるための採用戦略をわかりやすく解説します。
新卒採用にお困りのベンチャー企業様は、ベンチャー特化の新卒就活サービス「Growth Stage」の活用をご検討ください。
>> ベンチャー企業特化の新卒就活サービス「Growth Stage」を詳しく見る
- ベンチャー・スタートアップ企業で新卒採用が難しい4つの理由
- 新卒採用でベンチャー企業が敬遠されやすい理由
- ベンチャー企業が新卒採用を行うメリット
- 採用が難しいベンチャー企業が新卒採用を成功させるポイント
- 新卒採用に苦戦しているベンチャー企業様は「Growth Stage」をご活用ください
- 「Growth Stage」を導入して採用難を乗り越えたベンチャー企業様の実例を紹介
- ベンチャー企業が採用すべき「向いている新卒就活生」の特徴
- 採用が難しいベンチャー企業ほど「学生目線の情報発信」が重要
ベンチャー・スタートアップ企業で新卒採用が難しい4つの理由

ベンチャー・スタートアップ企業は、知名度や採用にかけられる人員・予算の面で大手企業に後れを取りやすく、新卒採用では不利な立場に置かれがちです。その難しさの背景には、主に下記4つの要因があります。
- 大手企業より知名度が低い
- 待遇や福利厚生で比較されやすい
- 採用ノウハウやリソースが不足している
- 学生に「将来性が不透明」と思われやすい
理由を一つずつ掘り下げ、自社がどこでつまずくことが多いのかを整理していきましょう。
大手企業より知名度が低い
ベンチャー企業は、学生に社名や事業内容そのものを知ってもらう段階でつまずきがちです。CMや広告で名前が知られている大手企業と違い、学生が就活や日常生活において社名を見かける機会も多くありません。
たとえお金をかけて求人ナビサイトに掲載しても、知名度の高い大手の求人に埋もれてしまい、ユーザーの目に留まりにくいのも事実です。結果的に学生が企業研究を進める段階で候補にすら入らないまま、選考に進んでもらえないケースも少なくありません。
応募を増やすためには、まず自社の存在を知ってもらう認知獲得の取り組みを強化する必要があります。
待遇や福利厚生で比較されやすい
学生が複数の企業を比べるとき、下記のような条件はわかりやすい判断材料になります。
- 初任給の高さ
- 福利厚生の良さ
- 住宅手当・家賃補助
とくに金銭面が関わる点で体力のある大手企業と並べられると、ベンチャー企業は見劣りしやすく、初任給の高さそのものや安定性を重視する学生からは応募を集めにくくなります。たとえ本人が入社を前向きに考えていても、保護者から「やはり大手のほうが安泰では」とすすめられ、内定後に辞退へ傾くケースもあるでしょう。
大手企業と待遇面で正面から張り合うのは難しいため、若いうちから裁量を持って働ける環境や身に付くスキルなど、大手にはない独自の魅力をどのように伝えるかがポイントになります。
採用ノウハウやリソースが不足している
ベンチャー企業では専任の採用担当者を置く余裕がなく、事業部門の社員が現場業務と兼任で採用を回しているケースも少なくありません。担当者個人の経験や感覚に頼って選考が進むため、面接の評価基準や採用フローが属人化しやすく、誰が対応するかで採用基準がぶれてしまいがちです。
日々の業務に追われるなか、採用情報の発信や応募してくれた学生へのこまめなフォローまで手が回らないことも珍しくありません。
限られた人員で成果を出すためには、採用体制を見直し、社内の役割分担をあらかじめ整理しておく必要があります。
学生に「将来性が不透明」と思われやすい
企業規模が小さいほど、学生は「この会社は数年後も続いているのだろうか」といった経営面の不安を抱きやすくなります。多くの学生にとって、創業から歴史が浅い企業ほど将来的な売上規模や事業の継続性が読みにくく、ファーストキャリアとして選ぶべきか迷う要因になりやすいものです。
また過去の実績やわかりやすい知名度が乏しいと、下記の疑問にもつながりやすくなります。
- 本当にここで成長できるのか
- 昇給や賞与は本当に存在するのか
- 数年後には会社自体がなくなっているのではないか
こうした不安を和らげるには、学生にも理解できる言葉を使って「どの市場でどのように伸びていくのか」などの成長戦略を伝える必要があります。
新卒採用でベンチャー企業が敬遠されやすい理由

新卒採用でベンチャー企業が敬遠されやすい主な理由として、下記4点が挙げられます。
- 倒産や事業失敗への不安がある
- 長時間労働のイメージを持たれやすい
- 研修制度が整っていないと思われやすい
- ネガティブな口コミやSNS投稿の影響を受けやすい
いずれも実態よりも「イメージ」が先行しやすい点で共通しているのが事実です。裏を返せば正確な情報を届けるだけで印象を変えられる部分でもあるため、それぞれの不安がどこから生まれるのかを順に見ていきましょう。
倒産や事業失敗への不安がある
ベンチャー企業は知名度のある大手企業と比べると、経営が不安定なのではないかといったイメージを持たれがちです。とくに創業から間もないスタートアップでは「数年で立ち行かなくなるのでは」と事業の継続性を不安視されるケースもあります。
学生のなかには、万が一倒産した場合に新卒一年目の経歴がその後の転職で不利に働くのではないかと、漠然とした将来への心配をする人も少なくありません。
そのため、自社の事業がどの市場でどのように伸びているのか、収益や資金の状況はどうかといった成長性と経営基盤を、開示できる範囲で丁寧に伝えることが効果的です。
長時間労働のイメージを持たれやすい
少人数で事業を回しているベンチャー企業は、一人あたりが受け持つ業務量が多いため、忙しいのではないかと思われがちです。とりわけスタートアップに対しては「成長を優先するあまり残業が常態化しているのでは」といったイメージがつきまといます。
結果的にワークライフバランスを重視する学生からは、応募の段階で候補から外されてしまう可能性もあります。
実際には柔軟な働き方を取り入れている企業も多いため、残業時間やリモートワークなどの制度の有無を具体的に示し、漠然とした不安を事実で打ち消すことが大切です。
研修制度が整っていないと思われやすい
ベンチャー企業は実務を通じて学ぶOJTが中心になりやすく、体系的な研修制度が弱いといった印象を持たれがちです。人数が少ない段階では専任の教育担当を置く余裕がないため、新人教育を仕組みとして整えきれていないケースも少なくありません。
手厚い研修を期待する学生からは「ある程度は自分で学べる人向けの会社」と受け取られ、応募をためらわせる一因になります。大手企業のような研修体制がなくても、メンター制度や先輩社員によるサポートなど、実際に用意している育成の仕組みを具体的に発信しましょう。
ネガティブな口コミやSNS投稿の影響を受けやすい
学生は応募先を検討する際に、インターネットで会社の評判や元社員の口コミを調べることが一般的になっています。あわせてSNS上の投稿も企業イメージを左右しやすく、わずかな書き込みが応募を減らす原因になってしまうケースも少なくありません。
やっかいなのは、実態を反映していない一部のネガティブな情報だけが切り取られて広まってしまう場合がある点です。すでに広まったうわさを一度に消すのは決して簡単ではありません。
日頃から自社の働き方やアピールポイントを採用広報やSNSで継続的に発信し、学生が複数の情報に触れられる環境をつくっておくことが大切です。
ベンチャー企業が新卒採用を行うメリット

ベンチャー企業の新卒採用には苦戦しやすい側面がある一方で、次のようなメリットもあります。
- 自社カルチャーに合う人材を育てやすい
- 将来の幹部候補を育成しやすい
- 若いうちから活躍できる組織を作りやすい
いずれも組織がまだ小さく、柔軟なベンチャー企業だからこそ得やすい利点です。それぞれがどのように会社の強みへとつながるのかを見ていきましょう。
自社カルチャーに合う人材を育てやすい
新卒は仕事の進め方や価値観がまだ染みついていないため、企業理念や大切にしたい考え方を早い段階から共有できる点が強みです。社会人としての土台を自社のなかで築いていくなかで、カルチャーになじみやすくなり、長期的な視点での人材育成につながります。
創業初期からカルチャーに馴染みやすい人材の採用を重ねておくと、組織が拡大して人数が増えていく局面でも、共通の価値観を軸に社内での一体感を保ちやすくなります。結果として考え方の相性を重視するカルチャーフィット採用につながりやすく、定着率の向上も期待できるでしょう。
将来の幹部候補を育成しやすい
組織が成長段階にあるベンチャー企業には、若手のうちから一つの職種にとどまらず、幅広い業務を経験させやすい環境が存在します。事業の拡大に合わせて任される範囲が広がっていくため、早い時期から後輩の指導などのマネジメント経験を積ませられる点が強みです。
マネジメント経験を重ねた人材は、数年後に事業責任者や管理職として中核を担う存在へと成長していきます。自社の事業や文化を深く理解した人材を内部から育てられるため、中長期的な組織の強化につながるのも大きなメリットです。
若いうちから活躍できる組織を作りやすい
人手が限られているベンチャー企業では、年齢や社歴に関係なく、本人の意欲と能力に応じてチャレンジの機会を与えやすいのも大きなメリットです。一人ひとりが担う領域が広く、若手であっても裁量を持って意思決定に関わり、責任ある仕事を任される環境をつくりやすくなります。
こうした風土のもとでは、指示を待つよりも自ら動ける主体性の高い若手が力を発揮しやすくなります。成長やスピード感を重視する学生にとって魅力的に映るため、成長志向の人材を惹きつける上でも相性の良い組織づくりにつなげやすくなるでしょう。
採用が難しいベンチャー企業が新卒採用を成功させるポイント

ベンチャー企業が新卒採用を成功させるには、知名度の差を埋めようとするだけでなく、下記のとおり学生の共感を引き出す情報発信を軸にした採用戦略が重要になります。
- 採用ペルソナを明確にする
- 学生に伝わるミッション・ビジョンを整理する
- SNSや採用広報で魅力を発信する
- インターンやカジュアル面談を活用する
- 選考スピードを改善して応募離脱を防ぐ
「自社を知ってもらう」「共感してもらう」「離脱を防ぐ」といった流れを順番に見ていきましょう。
採用ペルソナを明確にする
採用活動を始める前に、まずは「どのような学生を採用したいのか」を具体的に描いておくことが大切です。学歴やスキルだけでなく「どんな価値観や志向性を持った人なら自社で活躍できるのか」まで踏み込んで言語化しておくと、ブレのない採用につながります。
まずは現状社内で成果を出している社員の特徴を分析し、共通点を整理してみましょう。求める人物像を社内で共有し、採用基準を統一しておくことがポイントです。
採用基準が統一されていれば、面接官ごとの評価のばらつきを抑えられるため、入社後のミスマッチも防ぎやすくなります。
学生に伝わるミッション・ビジョンを整理する
ベンチャー企業の魅力は、待遇よりもむしろ事業に込めた目的や将来性にあります。だからこそ「自社が何を目指し、社会にどんな価値を生み出そうとしているのか」を、学生にも理解できる平易な言葉で言語化しておくことが大切です。
単なる事業説明にとどめず、下記のようなストーリーを発信すると、学生は自分ごととして受け止めやすくなります。
- なぜこの事業を始めたのか
- どこへ向かうのか
- なぜ一緒に働く仲間が欲しいのか
これらの問いに対する自社なりの答えを言葉にし「なぜこの会社で働くのか」を学生に具体的に示せれば、条件ではなく共感を軸にした採用につながり、入社後の納得感や定着にも良い影響を与えます。
SNSや採用広報で魅力を発信する
知名度が低いベンチャー企業ほど、自社から積極的に情報を届ける姿勢が成果を左右します。下記など求人票に書ききれない部分を積極的に発信すると、学生は働く姿を具体的にイメージしやすくなります。
- 社員インタビュー(メンバー紹介)
- 一日の働き方
- 社内イベントやチームの様子
職場の雰囲気やカルチャーが伝わる発信は、文章だけの説明よりも現実味があるものです。SNSは学生が日常的に触れる場であり、継続的な発信を通して企業理解を深めるきっかけをつくれます。
学生に自社の魅力を伝える際には一度に大きな反応を狙うより、地道な発信を積み重ねることが、結果として認知の拡大と応募の増加につながっていきます。
インターンやカジュアル面談を活用する
いきなりの選考応募ではなく、インターンやカジュアル面談といった気軽な接点から関係を築くのもおすすめです。早い段階で学生と直接話す機会を持てれば、知名度の低さを実際の人や仕事の魅力で補えます。
学生にとっても入社前に社風や仕事内容を認知し、自分に合う環境かどうかを確かめられるのがメリットです。選考に進む前に不安や疑問を解消できるため、ミスマッチによる早期離職も防ぎやすくなります。
形式ばらない接点づくりは、組織との距離が近いベンチャー企業の特性とよく合った採用方法といえるでしょう。
選考スピードを改善して応募離脱を防ぐ
複数社を並行して受けている学生にとって、選考スピードの早さは企業への志望度をはかる材料となります。返信が遅いと、それだけで「対応が遅い会社」などの印象を持たれかねません。
いったん学生に伝えた選考スケジュールを守れないと、信頼を一気に損ないます。「次の連絡は来週中に」と伝えたにもかかわらず遅れてしまえば、学生は不安を感じ、その間に先に内定を出した企業へ気持ちが傾いてしまうでしょう。
意思決定が速くフットワークの軽いベンチャー企業にとって、スピード感のある選考対応はそのまま強みとして打ち出せる部分です。応募から内定までの流れを再確認し、各ステップの所要時間を縮めて応募離脱を防ぐ仕組みを作りましょう。
新卒採用に苦戦しているベンチャー企業様は「Growth Stage」をご活用ください

社内の限られたリソースを活用し、ここまで紹介したポイントを自社だけで一つずつ整えていくのは、負担が大きいのも事実です。外部の知見を取り入れながら進めたい場合は、ベンチャー特化型の新卒採用支援サービスを活用しましょう。
Growth Stageは、創業以来ベンチャー志望の学生とベンチャー企業のマッチングに特化してきたサービスです。マッチングイベントや人材紹介を通じて、知名度に左右されず、自社の魅力に共感してくれる学生と出会いやすくなります。
採用設計から実行まで一気通貫で支援するため、専任の採用担当を置く余裕がない企業でも、体制を補いながら採用を進められます。実際に活用した企業の事例も公開しているので、自社に当てはめたときの成果イメージを描きやすくなるでしょう。
新卒採用に課題を感じているベンチャー・スタートアップ企業のご担当者様は、お気軽にお問い合わせください。
>> ベンチャー企業特化の新卒就活サービス「Growth Stage」の導入を相談する
「Growth Stage」を導入して採用難を乗り越えたベンチャー企業様の実例を紹介

Growth Stageを導入して採用難を乗り越えたベンチャー企業の実例として、GO株式会社の事例を紹介します。同社は「移動で人を幸せに。」のスローガンを掲げ、タクシーアプリ『GO』などモビリティ関連のITサービスを展開する企業です。
2023年卒から本格的に新卒採用を始めた同社には、タクシーアプリ『GO』としての知名度がありました。一方で多角的な事業内容や新卒採用の実施は学生に十分知られておらず、ターゲット学生への認知獲得と母集団形成が課題となっていました。
次世代リーダー候補を少数精鋭で採用したい方針のもと、価値観や志向性まで考慮するGrowth Stageを活用したそうです。紹介された20名のうち2名が内定し、内定率10%と自社の採用経路のなかで最も高い歩留まりを実現しました。
| 導入企業名 | GO株式会社 |
|---|---|
| 企業公式HP | https://goinc.jp/ |
| 事業内容 | タクシーアプリ『GO』などモビリティ産業のITサービス |
| 導入前の課題 | ・ターゲット学生への認知獲得と母集団形成が課題だった ・ダイレクトリクルーティングでは応募数は確保できても質の見極めが難しかった |
| 導入後の成果 | ・紹介20名のうち2名が内定し、内定率10%(自社の採用経路で最も高い歩留まり)を実現 |
| 事例ページURL | https://growthstage.jp/interview/go/ |
ベンチャー企業が採用すべき「向いている新卒就活生」の特徴

ベンチャー企業は向き不向きが分かれやすい環境のため、自社で活躍しやすい学生の特徴をあらかじめ押さえておくと、採用のミスマッチを防げます。とくに次のようなタイプの学生は、ベンチャー企業との相性が良い傾向にあります。
- 主体的に行動できる人
- 変化を前向きに楽しめる人
- 成長環境を重視したい人
ベンチャー企業は整った仕組みのなかで指示を受けて動くよりも、自分で課題を見つけて動ける人ほど力を発揮しやすい環境です。事業の動向や組織が日々変わっていくため、変化を不安ではなく面白さとして受け止められる人も向いています。
安定よりも早く成長したい志向を持つ学生なら、裁量の大きさをそのまま成長機会として活かせます。反対に手厚い研修や待遇を求めるタイプの学生は、入社後にギャップを感じやすいでしょう。
採用が難しいベンチャー企業ほど「学生目線の情報発信」が重要

ベンチャー企業の新卒採用が難しい背景には、知名度や待遇の差だけでなく、学生が抱く不安やイメージが大きく関わっています。今の学生は給与や安定性に加えて、下記の要素を重視して数多くの企業を比較しています。
- どのような働き方ができるか
- どれだけ成長できる環境か
- 事業やビジョンに共感できるか
- 会社の価値観が自分と合うか
- 仕事にやりがいを感じられるか
また現代では企業の印象が口コミサイトやSNSによって左右されやすく、自社から発信しなければ、断片的な情報だけで判断されかねません。新卒採用に苦戦しているベンチャー企業ほど、学生目線に立った情報発信を強化することが大切です。
自社の働き方やカルチャー、成長機会を具体的に伝え、不安を一つずつ解消していく姿勢が、最終的に「選ばれる企業」への近道になります。
ベンチャー特化の新卒採用支援を活用したい場合は、Growth Stageへお気軽にご相談ください。