2025.06.13

自社単独説明会 vs 合同説明会、どちらが効果的?

1. はじめに

新卒採用を強化する上で、会社説明会の形式は重要な選択肢となります。特に「自社単独説明会」と「合同説明会」のどちらがより効果的かを判断することは、多くの経営者や採用担当者にとって課題となっています。

本記事では、新卒採用をこれから強化しようと考えている経営者向けに、各説明会の特徴やメリット・デメリットを定量データを交えながら解説し、自社にとって最適な選択を見つけるためのポイントを紹介します。


2. 自社単独説明会と合同説明会の概要

2-1. それぞれの特徴

説明会形式特徴
自社単独説明会自社のみで開催し、深い理解を促す場を作れる
合同説明会多くの企業と共同開催し、多くの学生と接点を持てる

それぞれの形式には明確な利点と課題があるため、目的に応じた選択が重要です。

2-2. 参加学生数の違い

説明会形式平均参加学生数
自社単独説明会10〜50人
合同説明会500〜5000人

合同説明会は一度に多くの学生と接触できるメリットがある一方、単独説明会では企業理解を深めやすいという特徴があります。


3. 各説明会のメリット・デメリット

3-1. 自社単独説明会のメリット・デメリット

メリット

  • 企業の魅力を深く伝えられる(企業理解度向上)
  • 志望度の高い学生との接点が多い
  • 競合企業と比較されにくい

デメリット

  • 集客が難しい(知名度が低い企業ほど集客に苦戦)
  • 開催コストが高い
  • 参加人数が限られる

3-2. 合同説明会のメリット・デメリット

メリット

  • 知名度が低い企業でも多くの学生と接触できる
  • 大量のエントリーを獲得しやすい
  • 採用活動の初期フェーズで有効

デメリット

  • 競合企業と比較されやすい
  • 学生の企業理解が浅くなりがち
  • エントリー後の辞退率が高い

4. 効果を測るための指標

各説明会の効果を測定するために、以下の指標を活用すると良いでしょう。

指標自社単独説明会合同説明会
参加学生の志望度高い低い
その後の選考通過率50%以上20〜30%
採用決定率20〜30%5〜10%

一般的に、単独説明会は参加学生の志望度が高く、選考通過率や採用決定率が高くなる傾向があります。


5. どちらを選ぶべきか?

5-1. 企業フェーズ別の推奨説明会

企業フェーズおすすめの説明会
知名度が低いスタートアップ合同説明会
成長フェーズのベンチャー単独説明会+合同説明会併用
ある程度の知名度がある企業自社単独説明会

知名度の低い企業は合同説明会で認知度を上げ、その後単独説明会で志望度を高めるのが効果的です。

5-2. 採用コストを考慮した選択

説明会形式平均コスト(1回あたり)コスト効率(1人採用あたり)
自社単独説明会50〜100万円20〜50万円
合同説明会30〜100万円10〜30万円

合同説明会は多くの学生と接触できるため、1人あたりの採用コストを抑えやすいですが、最終的な採用率を考慮すると単独説明会の方が効率的なケースもあります。


6. まとめ

自社単独説明会と合同説明会は、それぞれ異なる目的と効果を持っています。

  1. 知名度の低い企業は合同説明会で認知度を上げる
  2. 志望度を高めるなら自社単独説明会が有効
  3. 採用コストを考慮し、両者を組み合わせるのがベスト

採用戦略の一環として、企業フェーズに合った説明会を選択し、効果的に新卒採用を進めていきましょう。